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ライフ #カラスに蹴られるその日まで

街からゴミが消えて大ピンチ…人前で「猫缶で朝食」をたしなむカラスの、背に腹は代えられない"切実な台所事情"

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カラス 猫缶 地域猫
猫缶サイコー!(イラスト:タナカケンイチロウ)
  • 松原 始 動物行動学者、東京大学総合研究博物館・特任准教授

INDEX

道端で一心不乱に何かを食べているハシブトガラスに出くわした。

よほど空腹だったのだろう、普通5mくらいまで近づけば逃げるのに、こちらをチラチラとうかがいながらもカラスは食べるのをやめなかった。結局、2mと離れていないところを通り過ぎても、カラスは逃げないままだった。

それどころか、カメラを出して写真を撮ることすらできた。目の前でデイパックを下ろしてカメラを出してカラスに向けて……なんてやったら普通は逃げる。よほど、その餌にご執心だったとみえる。

猫缶の中身をむさぼるカラスを激写(写真:筆者撮影)

カラスが食べていたのは、猫缶だった。

餌となるゴミが減って、カラスたちは…

さて、前回は「カラスを減らすならゴミを食えなくするのが一番だよ」と書いた。

東京二十三区清掃一部事務組合によると、東京23区内のゴミの排出量は1990年前後をピークに減少している。また、ゴミネットやダストボックスも普及した。

餌資源が減ると同時に、それまでむき出しだったゴミ袋がガードされ、物理的に手出しできない状態になりつつある。

ただし、街なかのカラスは実にいろんなものを食べている。

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