有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

オフィスの窓辺に「サバの頭」の置き土産…《カラス天国》東京で、ゴミを漁るカラスと人間の"共同生活"に生じた異変

7分で読める
カラス 焼き芋 ナゲット
今日のごはんは焼き芋、ホイップクリームにナゲット。こんな日はいつまで続くかな?(イラスト:タナカケンイチロウ)
  • 松原 始 動物行動学者、東京大学総合研究博物館・特任准教授

INDEX

オフィスで仕事をしていたら、背後の窓でさっと影が動いた。カラスが飛んできて窓辺に止まったのだ。

くわえていた何かを置き、足で踏んで、くちばしを振り上げかけたところで、カラスはこっちを見た。ガラスを隔てているが、私との距離は2mもない。

「……」

1、2秒見つめあった後、カラスは慌てて飛び去っていった。

残されたのは、切り口がきれいな「サバの頭」

あとに残っていたのはサバの頭だ。切り口がきれいだから、包丁で落としたもの。捨てられた生ゴミを拾ってきたのだろう。

サバの頭は日が暮れてもそのままだった。翌朝出勤すると消えていたので、カラスが早朝に回収したのだろう。

ちなみに「窓辺にサバの頭」というシュールな絵面はそれなりにウケたらしく、SNSに投稿したら軽くバズった。

包丁で切り落としたとしか思えないサバの頭が、窓辺に置かれていた(写真:筆者撮影)

カラスはゴミを漁る。これはもう常識と言っていい。ゴミ以外のものだって普通に食べているのだが、ゴミ漁りのイメージが強すぎるのか、ツバメの卵や雛を捕食すると「なんて凶暴な!」などと言われたりする。一方で家庭菜園のトマトや果樹を「イタズラする」とも言われる。

だが、カラスは別に凶暴なわけではないし、やっているのはイタズラでもない。カラスが極端な雑食性で、スカベンジャーでもあるだけのことだ。

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数