高学歴の人は、自分の頭の中で物事を処理する能力が高い場合が多いです。自分が情報を理解する。自分が考える。自分が正しい答えを出す。これは受験勉強ではとても重要です。
でも、社会に出ると、仕事の多くは自分一人では完結しません。上司がいる。部下がいる。取引先がいる。顧客がいる。同僚がいる。自分以外の人間と一緒に物事を進めなければなりません。
ここで必要になるのが、「他者視点」です。
「自分にはこのメールの意味がわかる」ではなく、「相手がこのメールを見たとき、何をすればいいかわかるだろうか」と考える。
「自分はこの資料を理解している」ではなく、「初めて見る人が読んでも理解できるだろうか」と考える。
「自分はこの仕事を終えた」ではなく、「次の人が仕事を始められる状態になっているだろうか」と考える。
この視点の切り替えができるかどうかで、仕事の質は大きく変わります。
「頭の良さ」の正体は、メタ認知にある
これは、「メタ認知」という言葉でも説明できます。メタ認知とは、簡単に言えば、自分自身や自分が置かれている状況を、一段上から眺める力です。
「自分はこう考えているけれど、相手から見るとどう見えるだろう」「自分には当然だと思えるけれど、相手には説明が必要ではないか」と考える力です。
仕事のできる人を見ていると、このメタ認知が高い人が非常に多いと感じます。
例えば会議でもそうです。頭のいい人は、「自分の意見」をうまく話せます。
しかし、本当に仕事のできる人は、「今、この会議では何が決まっていないのか」「誰が何を気にしているのか」「このまま話し続けたら、結論が出ないのではないか」と、会議そのものを外側から見ることができます。
そして、「つまり論点はAとBの2つですよね」「Aを今日決めて、Bは持ち帰りにしませんか」と整理できる。これは単なるIQの高さとは少し違う能力です。


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