僕自身、仕事をする中で、「この人は頭がいいな」と感じる瞬間は、難しい言葉を知っているときでも、計算が速いときでもありません。
「そこまで考えてくれていたのか」と感じたときです。
メールを送る前に、添付ファイルを確認してくれている。会議を入れるときに、その前後の移動時間まで考えてくれている。資料を渡すときに、「この数字はたぶん質問されると思ったので、補足を入れておきました」と言える。
「自分が何をするか」ではなく、「相手が次に何をするか」を考えている。
こういう人と仕事をすると、とてもスムーズです。なぜなら、こちらの頭の中でこれから発生する疑問や作業を、先に想像してくれているからです。
「相手の頭の中」を想像できる人が、結局強い
だから、もし「高学歴なのに仕事ができない人」と「高学歴で、社会に出ても活躍できる人」を見分けたいのであれば、難しい問題を解かせる必要はないのかもしれません。
日程調整を一つお願いしてみる。そこで、候補を複数出せるか。代案を出せるか。相手が判断しやすい情報を添えられるか。次に起こるやり取りを想像できるか。こうした小さなところを見る。
すると、その人が「自分の頭の中だけで考えている人」なのか、それとも「相手の頭の中まで想像しながら考えられる人」なのかが、少し見えてくるのだと思います。
社会で本当に求められる「頭の良さ」とは、難しい問題を自分一人で解く能力だけではありません。相手の立場に立ち、「この人は次に何を必要とするだろう」と考えられること。
その意味で、たかが日程調整、されど日程調整、なのです。


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