もちろん、「日程調整が下手な人は仕事ができない」とまで言ってしまうのは乱暴です。
大企業で同じ採用基準が使えるのか、職種によって違うのではないか、その社長の個人的な経験則ではないか。いくらでもツッコミどころはあります。
僕も、「日程調整だけで人を評価しましょう」と言いたいわけではありません。
日程調整は「ビジネスの最小単位」
しかし、「日程調整ができる人は、ほかの仕事もできることが多い」という話には、かなり納得するところがあります。なぜなら、日程調整には、仕事に必要な能力が小さく凝縮されているからです。
相手の状況を考える。複数の選択肢を用意する。問題になりそうな点を先回りする。相手が判断しやすい形に情報を整理する。自分の都合だけでなく、全体がうまく進む方法を考える。
これらは、ほとんどそのまま仕事の能力です。
例えば、上司から、「来月のイベント会場を探しておいて」と言われたとします。
仕事ができない人は、「A会場が空いていました」と報告します。一方、仕事ができる人は、こう持ってきます。
「A、B、Cの3会場を調べました。Aは駅から近いですが料金が高く、Bは安いですが定員が少なく、Cは少し遠いものの条件には最も合っています。僕はCがいいと思います」
日程調整で3つの候補日を出すのと、構造はまったく同じです。ひと言で言えば、「相手に次の仕事をさせない」のです。


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