以前、面白い話を聞いたことがあります。東大生を数多くインターンとして雇っている、ある中小企業の東大卒の社長が、こんなことを言っていたのです。
「その東大生が社会に出てから使えるかどうかは、日程調整をやらせるとだいたいわかる」
最初に聞いたとき、僕は「日程調整ですか?」と思いました。しかし、詳しく話を聞いてみると、なるほど、確かにこれはかなり本質的だと感じたのです。
「候補日は1日だけ」で終わる人
例えば、上司からこんなお願いをされたとします。
「Aさんと君と僕の3人で打ち合わせをしたいから、日程を調整しておいて」
このとき、仕事があまりできない人は、Aさんにこう送るそうです。
「○月10日は空いていますか?」
候補日は1日だけです。もちろん、10日に全員の予定が空いていれば問題ありません。しかし、相手が「その日は難しいです」と答えたら、また別の日を提案しなければなりません。
「では12日はどうでしょうか」「12日も難しいです」「では14日は……」。
このやり取りが何往復も続きます。
一方で、仕事ができる学生は最初から、こう送るのです。
「10日、12日、14日の午後であればこちらは調整可能ですが、ご都合のいい時間はありますでしょうか」
複数の日程を提示する。これだけで、やり取りの回数が大きく減ります。
さらに気が回る人は、日程だけでなく、「オンラインと対面、どちらがよろしいでしょうか」「オンラインの場合はこちらでGoogle Meetを発行します」「対面の場合は弊社の会議室を押さえます」といったところまで考えるそうです。
つまり、「予定を合わせる」という作業をしているのではありません。「どうすれば、この3人の打ち合わせが最も少ない負担で成立するか」まで考えているのです。


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