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前回の記事(「ヤングケアラー」の彼が、介護・生活保護・塾なしで東大に現役合格できた理由 「東大=富裕層のための大学」は本当か?)でご紹介した、清野孝弥さんという青年を覚えているでしょうか。
生活保護世帯のヤングケアラーという過酷な環境から、塾にも通わず独学で東大に現役合格した青年です。
彼は、その壮絶な歩みと学びの記録を世に届けるべく、『ヤングケアラーの僕が東大に合格するまで』という書籍を出版しました。僕はその出版を後押しする中で、実は世間のさまざまな「声」に直面してきました。こんな言葉を投げかけられたのです。
「生活保護でも、奨学金や支援制度があるんだから、大学には行けるだろ」
「結局は本人の努力次第ではないか」
こうした言葉を、僕たちはいまでもあちこちで耳にします。最近は、こう続けたくなる方も多いのではないでしょうか。「今の時代は昔と違って、貧しくても頑張れば立身出世できるいい時代なのだから、なおさら本人次第だ」と。
確かに、そう言いたくなる根拠は増えています。制度の面でも情報の面でも、日本で高校や大学に進学するためのハードルは、ここ十数年でかなり下がってきました。
それなのに、僕は教育現場の関係者と話すたびに、一つ大きな疑問を感じます。環境がここまで整ったはずなのに、なぜ教育格差はこれほど残ったままなのか、と。
令和は本来「勉強できる時代」のはず
考えてみれば、今は相当恵まれた時代です。僕が受験生だったころとは比べものにならないくらい、無料の学習コンテンツがあふれています。



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