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ライフ #ヤングケアラーの僕が東大に合格するまで

「奨学金も支援制度もあるのに…」生活保護世帯への冷ややかな目 教育格差は本当に「本人のやる気と努力不足」なのか?

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教育格差のイメージ
「教育格差」は制度上の支援だけでは解決しない(写真:Turn.around.around/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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「大学に行けば人生が変わるから頑張ろう」と先生から言われても、自分が進学することで家族の生活が厳しくなるかもしれない。通ったあとも、自分の生活費を稼ぎながら勉強しなければならない。一般の高校生とは、スタートラインがそもそも違うのです。

本当の問題は、制度を使う「前」にある

しかし、僕はそれ以上に、制度的ハードルの前にある問題のほうが根深いのではないかと考えています。

以前、生活保護世帯や住民税非課税世帯の生徒が比較的多く通う私立高校の教頭先生と話をしたことがあります。その先生が語ってくれた言葉が、今も印象に残っています。

「親が毎日働いている家庭の子と、そうではない家庭の子では、先生の話の受け取り方が違う場合があるんです」

もちろん、働いていない親にはさまざまな事情があります。病気や障害、介護の問題、あるいは厳しい就職事情などもあるでしょう。「働いていない=努力していない」という単純な話ではありません。

そのうえで、その先生が言いたかったのは「子どもにとって身近な大人がどんな生活を送っているかは、とても大きい」ということでした。

朝起きて仕事に行き、嫌なことがあっても踏ん張って、お金を稼いで生活する大人を毎日見ている子どもがいます。一方で、そうした姿を目にする機会がほとんどない子どももいます。

「将来のために今頑張ろう」「嫌なことでも続けることが大事だ」。先生が同じ言葉をかけても、その言葉を裏付ける実例が日常にある子と、そうでない子とでは、受け止め方がまるで違うことがあるというのです。

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