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キャリア・教育

スマホ1時間で学習効果の数時間分が「消失」 想像より深刻な、わが子の脳で進む"機能不全"の中身

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知性大全 AI時代に不可欠な力
スマホは深刻な「依存症」を引き起こす危険なデバイスです(写真:TWO/PIXTA)
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全世界でZ世代の知能低下が報告される一方で、10代の自殺率は過去最高を更新し続けています。最新のデータでは、1日3時間以上のSNS利用で、子供のうつ病や不安障害のリスクが約3倍に高まることが示されました。

SNS上の「キラキラした生活」との比較(SNS比較症候群)や、終わりなき画面スクロール(ドゥームスクロール)は、脳の報酬系を暴走させ、知性の土台となる自己肯定感を根底から破壊します。スマホはもはや単なる道具ではなく、アルコールと同様、意志の力では抗えない「依存症」を引き起こす危険なデバイスなのです。

AI時代に最も重要とされる「創造性」も、スマホによって奪われています。 人間が「ボーッとしている」とき、脳内では「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という回路が活発に働いています。このDMNこそが、記憶を整理し、新しいアイデアを生み出す「知性の熟成」を担っています。

しかし、スキマ時間に常にスマホを覗き込む生活は、この「脳の空白(DMN)」を完全に奪い去ります。情報を詰め込むだけで、それを「考える」プロセスに回せない子供たちは、知識はあっても「自分なりの問い」を立てられない、思考停止状態に陥ってしまうのです。

(画像:『知性大全 AI時代に不可欠な力』)

「脳の回路」は使わなければ物理的に消滅する

『知性大全 AI時代に不可欠な力』(サンクチュアリ出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

人間の脳には「神経可塑性」という性質があり、使えば太くなりますが、使わなければ物理的に「剪定(せんてい)」され、消滅してしまいます。 AIに思考を丸投げし、スマホで受け身の刺激を浴び続ける生活は、脳に「考える必要はない」と学習させているようなものです。

特に脳のコントロールセンターである前頭前野は20歳を過ぎるまで完成しません。この未発達な時期に物理的な制限(勉強中はスマホを別室に置く、夜間の遮断など)をかけられるのは、親しかいません。

AIに淘汰される「使われる子」にするのか。それとも、AIを相棒として使いこなす「知性豊かな子」に育てるのか。今、親に求められているのは、単なるスマホの制限ではなく、子供の脳内に「自分で考え、五感で体験するアナログな余白」を死守してあげるという、断固とした決意なのです。

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