そして今。文部科学省の統計では、小中学生の不登校は約35万人を超え、過去最多を更新し続けています。35万人。この数字は、ただの“流行”ではありません。家庭の中で、静かに起こっている現実です。
■見えているのは、いつも氷山の一角
数字を、少しだけ分解します。ここで大事なのは「怖がらせる」ことではなく、読み違えないことです。
・小学生の不登校は大きく増える
・中学生はさらに高い割合で推移している
まず確認したいのは、この35万人は「少し休んでいる子」を含みません。あくまで、ある程度長期に学校に行けていない子どもたちです。
さらに、これは「学校が把握している数」です。保健室登校、別室登校、オンラインの出席扱い、フリースクール利用は、不登校の統計数字には入っていません。
定義に揺れがあるため、実態はもっと広い可能性がある。最近よく言われる「グレーゾーン」は、数字の外側にさらに広がっています。
増加している理由は1つではない
■「無理をさせない」と「放置する」は違う
数字が増えた理由は、1つではありません。統計の取り方の変化もある。コロナ禍という外的要因も大きい。家庭環境や社会の価値観の変化もある。
そして、もう1つ見逃せないのが「学校が隠さなくなった」という変化です。かつての「なんとか来させよう」から、「無理をさせない」へ――。これは、こころのセーフティネットとして、間違いなく時代の進歩です。


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