「開明的」だけでは語れない小栗忠順
真山:2027年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」は小栗忠順が主人公です。伊東先生の新刊『偉人・敗北からの教訓』でも一章を割いていますね。小栗はどのような人物だったのでしょうか。
伊東:世間で誤解されていると思うのは、小栗が単純に「開明的な人物」と捉えられていることです。小栗は造船所を作った、開国に前向きだったという文脈で評価されがちですが、実際は非常にエリート意識が強く、むしろ保守的な人間でした。勝海舟と仲が悪かったのも、そこに理由があります。
真山:同じ幕臣でも、タイプが全然違いましたね。
伊東:勝海舟は3代ほど前に幕臣の株を買って御家人になった家柄であるのに対し、小栗は三河以来の名門旗本。プライドの高さもあって、仲がいいはずがありません。


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