さらに冷房や暖房、インバーターは車両システムとしてあらかじめ統合されているため、後付け装備も不要。購入時から快適な車内環境と安定した電源供給を実現する。
加えて100%モーターで走るため、BEVならではの圧倒的な静粛性を備えることもメリットだ。深夜や早朝にキャンプ場へ到着したときなども、エンジン音で周囲に気兼ねする必要は一切なし。走行中も室内での会話をクリアに楽しむことができる。
そして、なにより、従来のキャンピングカーと比べ、ゼロエミッションであることで環境に優しい。もちろん、充電の手間や航続距離の問題はあるが、PV5は1回の充電で航続距離500km以上を確保。実走行ではカタログ値ほど航続距離が伸びない場合もあるが、仮に400kmの航続距離だとしても、例えば東京-名古屋間は充電なしで走行可能。出先で充電すれば、十分に帰ってくることができる。
4社から5タイプのPV5ベースのモデルが登場
今回、4社から相次いで登場したキア・PV5ベースのキャンピングカーは、単に「新しいEVキャンパー」が登場したというだけではない。日本のキャンピングカー市場において、新たなベース車が生まれる可能性を示す動きとも言える。
その先例とも言えるのが、22年末から日本導入が始まったフィアットの商用バン「デュカト」だ。国内販売を手がけるStellantisジャパンは、主要なキャンピングカー・メーカーと正規ディーラー契約を結び、新車販売を展開。同時に各社がデュカトをベースにしたオリジナルのキャンピングカーを開発・販売したことで、デュカトは「新しいキャンピングカーのベース車」として認知度を高めていった。


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