――第1四半期の受注高は857億円と、前年同期の2倍を超えました。ここまで受注が膨らんでいる要因は。
最大の要因は、何といってもAIサーバー向けがものすごく強いことだ。アメリカのハイパースケーラーの投資意欲は非常に強く、主要顧客である台湾や米系の大手EMS(電子機器の受託製造サービス)からも、ネガティブな声はまず聞こえてこない。
顧客の裾野も広がっている。サーバー向けの受注は前年の第3四半期ごろから本格化したが、当初はインドでの投資が先行していた。それが今ではベトナム、マレーシア、台湾、北米、中国へと広がって、設備投資に動くお客様がどんどん増えている。
――AIサーバー向けの需要拡大は2年目に入り、市場では「今がピークでは」との懸念もあります。
26年、27年あたりまでは間違いなく堅いだろう。それ以降も、サーバーの演算能力の進化はまだまだ止まらないとみている。より高性能な機種へ更新する世代交代が続く限り、マウンターなど生産設備の増設・更新需要も中長期で続いていく。
互換性より性能アップを優先した新型機
――好調を支えているのが、8年ぶりに投入した新型機「NXTR」です。扱える基板を大型化したことが、結果的にAIサーバー需要の取り込みにつながりました。足元では100%新型機の販売に移行し、販売単価も向上しています。
「AIサーバーの需要を最初から見越していたのか」と聞かれれば、正直言うとそこまでは見越していなかった。開発当時は「AIサーバー」と呼ばれるもの自体が世の中になかったから。
従来機の「NXT III」は累計13万台以上が出荷され、10年近く屋台骨を支えてくれた。「NXT」シリーズは周辺部品に互換性を持たせてきたが、さらに性能向上を図るうえでは、どうしてもそれが制約になった。
そこでNXTRでは、あえて互換性を崩してでも性能をはね上げるという大きな決断をした。
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