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「みっちゃん、俺ラベル貼り嫌だから、別のやりたいんだけどさ〜」
長野県佐久市にある石けん工房「ねば塾」の敷地に入ると、社長の笠原道智(かさはらみちとも)さんに、親しげに話しかけている人物がいた。ねば塾で25年働く茂木智史さんだ。
ねば塾は、代表的な商品である「白雪の詩」が2006年、アットコスメのベストコスメ大賞・洗顔料部門で殿堂入り。今でも、月に3万5000個を出荷する石けん工房だ。人気ナチュラルコスメブランド「OSAJI」のOEM製造を請け負うことからも、品質の高さがうかがい知れる。
従業員の半数が障害のある職場
前編で紹介したとおり、「塾生」と呼ばれるねば塾の従業員たちは、その半分ほどが隣のグループホームで暮らす人たちで、茂木さんもその一人。ねば塾の敷地内にある実家で生まれ育った笠原さんにとって、グループホームで暮らす従業員たちは、“いとこのおにいちゃん”のような存在だという。茂木さんが道智さんを「みっちゃん」と呼んでいたのはそのためだ。
現在33名いるねば塾の従業員のうち、14名が障害者手帳を持っている。1名が身体障害者で、それ以外は知的障害と精神障害だ。さらに、社会的な場面で言葉が出なくなる「場面緘黙(ばめんかんもく)」など、手帳を持っていない人を含めれば、全体の6〜7割がなんらかの働きづらさを抱えている人だという。


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