佐賀のうまいものは、佐賀からなかなか出られない。呼子のイカは生きたまま皿に盛られてくる。白玉饅頭の賞味期限は「本日中」。温泉湯豆腐は通販もあるが、いっても豆腐。
いずれも日持ちしないので、食べ物以外の魅力でも、佐賀への一歩をあと押ししたい。
実は佐賀には、「日本三大〜」とつくものが多い。有田焼が愛知の瀬戸焼、岐阜の美濃焼と並んで「日本三大陶磁器」と呼ばれていることは、まだ知られているほうだろう。でも、あとふたつあることは、ほとんど知られていない。遠方の人にこの話をすると、たいてい「またまた〜」と信じてもらえない。
それが、佐賀の当たり前だ。
日本三大稲荷、佐賀にあり!
「稲荷といったら伏見でしょ?」と思っている人は多いのではないだろうか。いやいや、稲荷といったら「祐徳稲荷神社」(ゆうとくいなりじんじゃ)だ。貞享(じょうきょう)4年(1687年)、徳川綱吉の時代に、佐賀県鹿島市に創建された。そう、鹿島はアントラーズだけじゃない。あちらは茨城の「鹿嶋」だ。
祐徳稲荷の年間参拝者は約300万人にのぼり、九州では太宰府天満宮に次ぐ多さだ。正月三が日には、人口約2.7万人の町に、約70万人が押し寄せる。名実ともに、京都の伏見稲荷大社、茨城の笠間稲荷神社と肩を並べて「日本三大稲荷」に数えられる神社なのだ。


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