また、聞くところによると嬉野には、3人の忍者が常駐するテーマパークがあるらしい。「佐賀元祖忍者村 肥前夢街道」だ。テーマパークって3人でまわせるのか?分身の術でも使うのだろうか。実家の母によると、その昔、佐賀新聞に忍者募集の求人が出ていたそうだ。
「もう少し若ければくの一として応募したい」と口にしていた。……母よ、いくらなんでもそれはちょっと無理じゃないか。
しかし、土地は贅沢に使い、人員は省エネ。生産性はめっぽう高そうだ。
と、ここまで広いことを自慢してきたが、そもそも佐賀って本当に広いのだろうか?調べてみると、佐賀県の面積は九州7県で最小で、全国でも42位。九州最大の鹿児島県のおよそ4分の1しかない。せ、狭いやないか。
最小の県でありながら、広く土地を使っているのだ。詰め込まないまち、佐賀。余白のあるまち、佐賀。無理して言ってるんじゃない。何もないのは、あえてそうしているようにも思えてきた。
福岡のフリをする佐賀
最後に、佐賀県にありながら、佐賀にあらずの顔をしているエリアにも触れておきたい。筆者の独断と偏見で語ることを許してほしい。
まずは、鳥栖。20年以上前、福岡市内で働きながらログハウスで暮らしたくて、土地を探して鳥栖にたどりついた。鳥栖駅から博多まで特急なら約20分。福岡を通勤圏内に捉えているエリアだ。高速道路のジャンクションもあり、九州のあらゆる方面への道とつながる鳥栖。便が良過ぎる鳥栖は、私の中では佐賀というより福岡の入り口だ。
ちなみに『あるある佐賀の底力 上巻・歴史編』(佐賀新聞社、1999年)によると、鳥栖の便利さは今に始まったことではないらしい。弥生時代、鳥栖一帯は青銅器の製造・出荷拠点だった。2000年前から、ものを作っては送り出す、いわば「弥生のテクノポリス」だったのだ。


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