1990年4月に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(通称:SFC)は開設されたが、文部省から正式な認可がおりたのは89年12月22日と、かなり直前だった。学生募集は認可後からのスタートなので、受験生が集まるか気を揉んだそうだが、想定以上の応募があり、初年度は定員を大きく上回る入学者となった。
ドタバタは試験だけではなかった。実はSFCはキャンパスが未完成のままスタートしている。全ての建物が完成したのは翌年で、初年度は工事現場の中にキャンパスがあるかのようだった。合格後に見学にきた女子生徒が、立ち入り禁止の看板の前で「建物が見えない」と泣き出すようなこともあったという。
日吉キャンパスでの入学式の翌日、4月5日が初めてのSFC登校日で、遠藤地区の住民が新入生を歓迎した。慶應の公式YouTubeにある映像では、くす玉から「ようこそ遠藤へ」の垂れ幕が飛び出し、幼稚園児の鼓笛隊、地域住民による餅つきと、さながら地元のお祭りのようだ。地域から歓待されていることは新入生に十分伝わっただろう。
早慶戦で受けたヤジ


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