INDEX
中学3年生で、CEFR A1レベル(英検3級相当)以上の英語力を持つ生徒が88.9%――。全国平均54.6%を大きく上回り、さいたま市は7回連続で全国1位となった(文科省「英語教育実施状況調査」)。
その背景には、独自の英語教育「グローバル・スタディ」を掲げ、標準より多い授業時数、複数の教員による指導、継続的な教員研修、そして学力の把握と授業改善をつなげる仕組みがある。
一方で、英語の学習では、すべての子どもが同じように学び続けられるわけではない。学習内容が高度になるにつれて、「英語が難しい」「授業についていけない」と感じる子どもも出てくる。高い英語力を実現する自治体だからこそ、「できる子を伸ばす」だけでなく、学習につまずいた子どもをどう支えるかも重要になる。
では、さいたま市は、子どもたちの学びのつまずきをどう捉え、どのような仕組みで支えているのだろうか。さいたま市教育委員会の伊澤幸恵氏に聞いた。
小1から中3まで、9年間を「つなげて」学ぶ
さいたま市の英語教育の大きな特徴が、授業時数の多さだ。市内の小中学校では、独自の英語の授業を小1で年間34時間、小2で35時間(全国では実施なし)、小3・4年で70時間(全国平均35時間)、小5・6年で105時間(全国平均70時間)実施している。小3以降は、いずれも全国平均を年間35時間上回る計算だ。中学校も年間150時間以上を確保し、全国平均を約17時間上回る。


※ログイン後、コメント入力が可能です。