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なぜ腐っていそうな「納豆」に「腐」がなく、腐っていない「豆腐」に「腐」があるのか 漢字専門家が解き明かす語源のナゾ

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漢字の大疑問
「納豆」と「豆腐」。2つの食品に隠された、漢字と語源のナゾとは?(写真:kikisorasido/PIXTA)

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「納豆」は独特のにおいを放ち、いかにも“腐って”いそうなのに「腐」の字は使いません。一方、真っ白で腐っているようには見えない「豆腐」には、なぜか「腐」の字が入っています。いったい、この不思議な名前はどこから来たのでしょうか。
じつは「納豆」の「納」も「豆腐」の「腐」も、私たちが想像する意味とは少し違った由来を持っているようです。書籍『漢字の大疑問』から一部抜粋・編集し、食卓でおなじみの2つの食品に隠された、漢字と語源の謎を紹介します。
Q:なぜ、納豆は腐っていそうな見た目なのに「納豆」と書き、豆腐は腐っていないのに「豆腐」と書くのでしょうか
回答=田中郁也

日本の「納豆」と中国の「豉」

日本の代表的な食材として有名な納豆。大豆を発酵させて作られる食品で、あの独特の発酵臭がダメで、納豆自体が苦手だという方も多いのではないでしょうか(かく言う筆者も大の苦手です)。

大豆を発酵させて作る食品には「豉(し)」というものが中国にあり、こちらは2000年ほど前の文献にも見られますが、日本の納豆とは製造法や食べ方に大きな差があります。

「豉」は現代日本では主に豆豉(とうち)という調味料として知られている食品で、いわゆる大徳寺納豆のように糸を引きません。これは私たちが想像する納豆とはずいぶん違うものです。つまり、日本の「納豆」はどうやら日本独自に発展した食品で、中国には漢字表記の淵源を求めることはできなさそうです。

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