「せっかく日本に来ましたので、今回ヴィンテージのHiFiオーディオ製品を見つけたり、日本のレコード店も探してみようと思っています」
グーグルが東京・渋谷のオフィスで報道関係者向けに開いた新製品説明会は、登壇したGoogle Pixel プロダクトマネジメント シニアディレクターのピーター・プルナスキー氏のそんな雑談から始まった。趣味の話に聞こえるが、この一言は続くプレゼンテーションの主題と地続きだった。
プルナスキー氏は、デジタルに常時接続された状態が知らないうちに集中力を削いでいると指摘した。毎日何度もスマートフォンを開き、届く通知に絶えず意識を向けてしまう。そのうえで「Googleが目指すのは、スマートフォンを見る時間を減らし、日々の大切な暮らしそのものに多くの時間を使っていただくということです」と述べた。スマートフォンの新製品を売り込む場で、スマートフォンから顔を上げようと呼びかけた格好だ。
新型Pixelを貫く一本の思想
グーグルは8月12日、スマートフォンのPixel 11シリーズ(Pixel 11、Pixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XL、Pixel 11 Pro Fold)と、スマートウォッチのPixel Watch 5などを発表した。処理チップは新しいTensor G6に世代交代し、カメラや耐久性も強化された。ただ、説明会の力点はスペックの積み上げではなく、AI機能群「Gemini Intelligence」をどう暮らしに溶け込ませるかに置かれていた。


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