有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

プロントの夜を変えた「キッサカバ」、社長に聞く6年目の現在地、「昼はカフェ・夜は酒場」創業から貫く"二面性"の進化

7分で読める
ネオ大衆酒場の「キッサカバ」
ピンク色のネオンが灯るネオ大衆酒場「キッサカバ」はプロントが手がける(写真:プロントコーポレーション)
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES
タコさんウインナーは、500匹で2万4200円(要事前予約)の大皿メニューも用意する(写真:プロントコーポレーション)

ガラリと雰囲気を変えつつも、業態転換にかかる予算は数百万円に抑えたという。60ほどある直営店とリブランディングに賛同してくれたFC店を順次転換していき、現在は全体の8割ほどがキッサカバになっている。

この思い切った戦略は、プロントにどんな成果をもたらしたのか。気になる顧客の反応はというと、概ね次の2種類に分かれたそうだ。

キッサカバでの一番の収穫

一つは、当初からプロントの二面性を知る人たちからの「プロント変わったね」という反応。そして、もう一つは、二面性を知らなかった人たちからの「プロントって、以前から昼夜別業態だったの?」という反応だ。

「特に、若年層はプロントが昼夜別業態で長くやってきたことを知らない方が多いですね。私たちが大事にしてきた『プロントの二面性』が広まったことは、キッサカバによる一番の成果だったと思います」(杉山社長)

キッサカバによって、プロントの差別化点が広く知れ渡ったのだという(撮影:尾形文繁)

キッサカバ転換後の具体的な変化をたずねると、客単価と20〜30代の若年層の来店比率が向上したとのこと。一方で、全体の客数は減少していて、特に年配者の来客が減っている傾向があるそうだ。

「客単価向上の背景には、お通しを出すようになったこと、一人で来店される方が減り、大人数でワイワイ飲まれる方が増えたことがあります。店舗によっては、夜の売り上げがグッと増えました。ただ、いくら本部がキッサカバを提案していても、転換しないオーナーもいます。これを受け、我々としてもどうしていくべきか、改めて議論をしている最中です」(杉山社長)

続く後編では、2025年12月、銀座に誕生した新業態「PRONTO THE FIRST」を取り上げる。赤字続きだった1号店をフルリニューアルしたという同店は、どんな店に生まれ変わったのか。現地の様子を取材した。

*価格は取材時のものです

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数