新規事業は「好き」から始まる
ゆで太郎に併設されている「もつ次郎」は、2020年に誕生した、もつ煮定食専門店です。お酒のつまみとしてのもつ煮ではなく、ご飯と一緒に食べる日常食としてのもつ煮を提供しています。
私がもつ煮定食を好きになったのは、約40年前に埼玉へ単身赴任していた頃でした。東京ではもつ煮といえば居酒屋で食べるものという印象でしたが、埼玉や群馬では、ご飯と一緒に食べる「もつ煮定食」が当たり前に根付いていました。
初めて食べたとき、「こんなにご飯に合う食べ物があるのか」と感動したことを今でも覚えています。この体験が、もつ次郎を始める原点になりました。
もちろん、「好きだった」だけで始めたわけではありません。当時、ゆで太郎には2つの経営課題がありました。
1つは店舗の空きスペースです。郊外型店舗は50~60坪ほどありますが、実際に必要なのは35坪程度です。残ったスペースを壁で仕切り、そのまま使わずにいる店舗も少なくありませんでした。

