そして、2002年に日韓で共催されたサッカー・ワールドカップと、2003年に日本でも放映されて爆発的な人気となった韓国ドラマ「冬のソナタ」がきっかけとなり、韓国の文化に興味を持った日本人が新大久保に大挙して来るようになる。
こうした「日本人観光客」の需要を満たすために、商機と見た元留学生たちを中心に、新大久保で韓国料理やコスメやアイドルグッズなどの店を出す韓国人が急増。新大久保はあっという間に韓国系ビジネスが集積する街へと変化していった。
ゴミ、騒音、軋轢…そして清掃活動が始まった
いったんは帰国して、釜山で日本語学校を経営していた鄭さんが日本に戻ってきたのは1997年。新大久保で盛り上がる韓流ブームを横目に、やはり韓国人ビジネスパーソンの集積地である赤坂でレストランを切り盛りしていた。けれど、よりビジネスチャンスがあると見込んで再び新大久保に拠点を移す。2014年のことだ。
しかし、街は揺れていた。急激な「韓国化」によって、地元の日本人との軋轢が深まっていたのだ。食べ歩きを楽しむ観光客が捨てていくゴミ、騒音、街の混雑……そこで2014年に結成された「新宿韓国商人連合会」に鄭さんも理事として参加。地域の日本人と向き合うために、さまざまな取り組みを始めた。
「連合会のほうで行政や警察との話し合いの場を持ったり、地元の町会や商店街と付き合いを始めたり。それにクリーン活動ですよね」


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