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上がり続ける新大久保の家賃、それでも韓国の人気店が次々上陸…40年間隆盛を見続けた韓国出身実業家が語る《舞台裏》

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新大久保 鄭宰旭
40年間、変化し続ける新大久保を見てきた鄭宰旭(てい・あきら)さん(写真:筆者撮影)
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フランチャイズ契約の内容はさまざまで、日本全国で展開できる権利をもらえるのか、東京限定なのか、あるいはその店のみなのか。それによって契約金も変わる。売り上げのパーセンテージで決める場合もある。レジを通じて売り上げの管理システムが韓国側とつながっているところすらあるそうだ。

チェーン店のほうも、味やコンセプトをしっかり学んでもらうため、研修や工場見学などを義務づけているところもあるし、一定期間の「修業」が必要な場合もある。加えて、立地条件も厳しくチェックされるが、そういう意味で新大久保は有利だ。日本の「韓流」中心地というイメージは、韓国の飲食業界にも広く伝わっている。

「新大久保で成功したら、日本各地で支持される。そして日本で流行ったものは、東南アジアや中国でも人気になる。新大久保は世界に向けた韓流の発信地にもなっているんです」

実際、新大久保でビジネスをしていた韓国人が、ベトナムやタイに進出していく例もあるのだとか。韓国で生まれた流行が、どこまで受け入れられるのか、新大久保はその試金石であり、さらなる海外飛躍への拠点ともなっているのだ。

常に日本人の若い女性で賑わうが、その裏では熾烈な競争がある(写真:筆者撮影)

SNS専門の社員を雇い、日帰りで韓国へ

もちろんチェーン店だけでなく、個々で勝負する人もたくさんいる。ドバイチョコが売れていると見るや、すかさず同じようにドバイチョコを出すような人も多い。激しく移り変わる流行に乗って、店の内装も出すメニューも変えていく。

2016年頃にブームとなったチーズタッカルビ以降も、タピオカドリンク、ハットグ(韓国式のアメリカンドッグ)、マカロン、10円パン、チュクミ(イイダコの甘辛炒め煮)、チャジャンミョン(韓国風ジャージャー麺)、麻辣湯などなど、人気の品が出てきては次のムーブメントに埋もれていく流れは止まらない。その荒波の中で新大久保の韓国人たちは、四苦八苦しながら商売している。

韓国の若者たちのSNSを調べ、ときには日帰りで韓国にもリサーチに行き、トレンドを追う。日本人女性に人気の韓国の番組も、大事なチェックポイントだ。

「ネットフリックスで放映された韓国の料理番組『白と黒のスプーン ~料理階級戦争~』シーズン2に出てきた料理人、オク・ドンシクさんのデジコムタン(豚出汁のクリアスープ)が食べられる店は行列になっていることも多いですね」

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