こちらのイラストを見てください。実際には、イラストの表情より小さな動きか、顔の一部だけを使って表現することが多いですが、特徴がつかめると思います。
また、表情は7種類ですが、それによって表現できる感情はそれ以上あります。
ネガティブ表情が細分化されたワケ
「怒り」の表情は「熟考」するときの表情と共通しています。「恐怖」の表情は寒さを感じたとき、「嫌悪」の表情は暑さを感じたときにも表れます。「幸福」の表情、つまり笑顔は「安心」や「誇り」などポジティブな感情を幅広く表現します。
なぜネガティブな感情の表情がこれほど細分化されているのか、疑問に思いませんでしたか?
それには理由があります。ネガティブな情報のほうが生きていくうえで重要だったからです。
人類が文明や言語を発展させる以前、原始的な暮らしをしていた時代では環境は非常に過酷でした。目の前には捕食者(猛獣や毒蛇)、他部族との争い、自然災害など、命を脅かす危険がつねに存在していました。このような状況では「危険かどうか」を瞬時に周囲に知らせる必要があります。
動かずにじっとしているべきか、即座に攻撃をしかけなければいけないのか……。
表情やしぐさから相手の感情や意図を察知し、即行動を起こさないと命取りだったのです。何百万年にもわたるそんな生活を経て、ネガティブな感情を表す表情は細分化されていきました。

