26年2月には、埼玉高速鉄道・浦和美園駅の敷地内に「浦和美園駅店」を開業。同社がゴールドパートナーとして支援するプロ卓球チーム「T.T彩たま」の練習拠点が近隣にあること、埼玉高速鉄道開業25周年という節目のタイミングが重なったことでトントン拍子に話が進んだ。オープン直後から、駅を行き交う人々や地域住民で大盛況となっている。
地域社会やパートナー企業から「『満洲』に来てほしい」と心から望まれて進出するスタイルこそが、新店舗進出を成功させる秘訣といえる。
中華料理店なのに「ヘルシー」で、添加物を極力使わないこだわり
中華料理店としては意外だが、ぎょうざの満洲が提供するメニューには、「毎日食べて健康になれる食」への強いこだわりがある。
主力である餃子の原料は、豚肉・野菜・小麦粉に至るまで100%国産を使用。豚肉は青森県の指定農場で育てられたブランド豚「美保野ポーク」をはじめ厳選した素材を採用し、皮に使用する小麦粉は北海道産、麺にも国産小麦を100%使用した多加水自家製麺を採用している。全店舗の調理油には植物性油を使用し、油を多用する中華料理にはなじみが薄そうな「ヘルシーさ」を追求している。
野菜の調達では協力農家との契約栽培に加え、自社農園「満洲ファーム」を埼玉県内で展開。キャベツ、ナス、ダイコン、サツマイモなどを年間通して自社生産し、旬のとれたて野菜をそのまま店舗のメニューで提供している。夏は限定メニューの「ナスの炒め物」が大人気だという。
そして、今年同社が掲げる新たなテーマが、食品添加物を極力使わないことを目指す「/0(スラッシュゼロ)」。食品表示において原材料と添加物を区切る記号「/」以下の添加物表示を限りなくゼロに近づける試みだ。
「実は30年以上前から、当社のチャーハンなどに使用しているナルトは小田原の老舗『鈴廣かまぼこ』さんのものを使用しています。素材にこだわり、余計な添加物を使わない姿勢に深く共感してきたからです。無添加という言葉は表示制度上、非常に繊細で『添加物ゼロ』とはなかなか言えないのですが、体に余計なものを入れない『スラッシュゼロ』の精神を大切にし、よりシンプルで自然な美味しさを追求していきます」(池野谷会長)

