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キャリア・教育

「終わった人」にならないために50代は何をすべきか? "キャリア後半戦"を豊かにする「しがみつく才能」と「弱いつながり」

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うなだれる男性
会社員キャリアも後半に入る50代。出世競争に取り残され、転職を志す人も多いようだ(写真:Luce/PIXTA)
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ある50代前半の会社員は転職したものの、わずか3年で退職し、さらに別の職場へ移る運びとなった。本人はSNSで「多様な経験を積めた」と投稿しているが、それは円満退職に配慮したお決まりの社交辞令と理解したほうが無難だ。

実態は、前職の業務と似て非なる仕事内容に違和感を覚えたのと同時に、職能を正しく評価してくれない会社側の姿勢に欲求不満を感じていた可能性がある。しかも、新たに見つけた再々就職先は、前々職と似た業態だという。やはり50代の転職では、長いキャリアで培ってきた能力を違和感なく生かせる職場がふさわしい。

「甘い誘いと使い捨て」のリスク

転職は離婚と同じで、1回すると抵抗がなくなると言われている。こうした、優れた実績をセールスポイントにして転職を繰り返す「開拓型ジョブホッパー」でさえ、直面する落とし穴がある。入社直後の満足度が高い「ハネムーン期」から、現実を知ってその高揚感が一気にしぼみ「ハングオーバー(二日酔い)期」へ移行する「ハネムーン・ハングオーバー効果」にはまってしまう点だ。

その典型が、半導体エンジニアの引き抜きだ。1980年代後半から90年代にかけては韓国メーカーが、2000年頃から10年代前半にかけては中国メーカーも加わり、日本の技術者を狙った。

条件は、日本企業の数倍の年俸や高級マンションの提供。リストラ対象者だけでなく、トップクラスのエンジニアまで秘密裏に獲得していった。

馬の鼻先にニンジンをぶら下げてスカウトしたものの、情報やノウハウを吸収した後は雇用契約を解除、つまり、使い捨てにされたのだった。こうした「甘い誘いと使い捨て」のリスクは、決して海外企業に限った話ではなく、国内企業の転職市場においても同様に注意すべき点である。

ここまで書いてきた「損得勘定」がすべてだと言うつもりはない。居るも地獄、出るも地獄になってはいけない。転職する限りは、希望を持つのと同時に、十分な危機管理が求められる。

転職に恐れをなしてしまうような注意事項を書いてしまったが、生涯収入が幾分増えたとしても、心をすり減らし続ける環境に居続けるのでは本末転倒だ。心への重圧、すなわちストレスは万病のもとでもある。

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