――今回のインタビューでは、2000年以降の出来事にフォーカスしてお話を伺います。まずは、安彦さんの00年代の代表的な仕事、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(以下『オリジン』)についてお聞かせください。この作品は、01年の『ガンダムエース』創刊と同時に連載が始まりました。
そもそも『ガンダムエース』は、『オリジン』を載せるために作ってもらった雑誌なんです。角川書店に井上伸一郎という編集者がいた。角川の社長までいったんだけども、最近辞めてフリーになったらしい(※)。その男が古い知り合いだった。
角川歴彦さんの側近であり、アイデアマン。そんな井上がいるんで、角川に(『ガンダム』の漫画を描くと)言えば何かやってくれるんじゃないかなと思ったら、即決で「じゃあ雑誌を作りましょう」って。
(※編集注:井上伸一郎氏は、漫画誌『月刊少年エース』の創刊編集長などを経て2007年角川書店社長、19年KADOKAWA副社長。現在は合同会社ENJYU代表、ZEN大学客員教授。インタビュー記事はこちら )
角川には少年誌があるから、僕の漫画もそこに載っけてくれればいいかなと思っていた。そうしたら、新しい雑誌を作っちゃおうと言う。そこまでやってくれるとは思わなかったんですけど。
――時期的にはいつ頃の話ですか。
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