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ライフ #廃墟モールの経済学

「町唯一のスーパーが売り上げ低迷で休業」「県への返済も大幅に遅れる」 町が累計6億円超の支援「山形の廃墟モール」の奮闘

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アスモ
空き区画が増えた「アスモ」はどのように立て直しを図っているのか?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター

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ガラガラで人がいない。空き区画だらけ。BGMだけが虚しく響いている――。日本各地に、そんな「廃墟モール」が存在する。
かつて繁栄した商業施設は、なぜ廃墟になってしまったのか? 理由を探ると、7つの要因が見えてきた――この連載では、大手ショッピングモール会社での勤務歴を持ち、プライベートでも600以上のモールを巡ったライターの坪川うたさんが現地を実際に訪れてリポート。廃墟モールが生まれる理由をひもといていく。

前編で述べたとおり、山形県小国町の「白い森ショッピングセンターアスモ」は競合施設の存在、核テナントの撤退によって廃墟モール化した。

だが、「アスモ」は単なる商業施設ではない。地域の憩いの場であり、官民一体で築いた地域の核である。後編では、廃墟モール化が進む「アスモ」に対して、町や運営会社はどのように向き合ってきたのか――その再生策を掘り下げていく。

町外へ買い物客が流出、人口も減少

「アスモ」は、小国駅から徒歩3〜4分の場所にある。小国町商工会と地元商業者で構成される協同組合小国ショッピングセンター、町が出資した第三セクターの小国いきいき街づくり公社、小国町商工会の三者が共同で所有し、管理運営してきた官民一体の施設だ。

1階の商業機能に加え、3階には商工会館が入る全国的にも珍しい複合施設として計画され、1997(平成9)年7月に誕生した。

ショッピングセンターと商工会館が併設された「アスモ」(写真:筆者撮影)
【写真を見る】「町唯一のスーパーが売り上げ低迷で休業」「県への返済も大幅に遅れる」 町が累計6億円超の支援「山形の廃墟モール」の奮闘(18枚)

「アスモ」の狙いは、大店法改正による大手資本の進出への対抗と、新潟県をはじめとする町外への買い物客の流出防止だった。郊外につくると町の商業集積が分裂するとの考えから、中心商店街の中に建てられた。

小国駅周辺の商店街(写真:筆者撮影)
「アスモ」の前にも商店が並ぶ(写真:筆者撮影)
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