有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #廃墟モールの経済学

開業時に社長が「採算が合うのか」と漏らしていた⋯ゆめタウンとの戦いに敗北「島根の旧ジャスコ」に見る"都市の変容"

7分で読める
平田ショッピングセンターViVA
「平田ショッピングセンターViVA」衰退の根底にあった街の変化とは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター

INDEX

ガラガラで人がいない。空き区画だらけ。BGMだけが虚しく響いている――。日本各地に、そんな「廃墟モール」が存在する。
かつて繁栄した商業施設は、なぜ廃墟になってしまったのか? 理由を探ると、7つの要因が見えてきた――この連載では、大手ショッピングモール会社での勤務歴を持ち、プライベートでも600以上のモールを巡ったライターの坪川うたさんが現地を実際に訪れてリポート。廃墟モールが生まれる理由をひもといていく。

2026年8月31日に閉鎖される島根県出雲市の「平田ショッピングセンターViVA」。前編では、その衰退要因は競合施設の存在、核テナントの撤退の2点であると分析した。

島根県出雲市にあり、閉鎖される「ViVA」(写真:筆者撮影)

続く本稿では、その根底にある街の形の変化と人々の消費行動の変容に迫る。

県道を走った先に競合ができた

「ViVA」は1992年、「ジャスコ平田店」としてオープンした。このときはまだ出雲市との合併前で、ここは平田市だった。

山陰ジャスコの社長は「ジャスコ平田店」の開店時すでに、「平田市のような小人口エリアで果たして採算が合うのか悩んだ」と口にしている(『日本経済新聞』1992年7月31日)。平田市の人口は約3万人だった。

平田市は出雲市の北に位置しており、出雲市でも続々と大型店がオープンしていた。1989年には「ラピタ」が増床し、「ジャスコ出雲店」が移転オープン。周辺のロードサイド店舗も増え続けていた。

現在の「ラピタ本店」(写真:筆者撮影)
【写真を見る】開業時に社長が「採算が合うのか」と漏らしていた⋯ゆめタウンとの戦いに敗北「島根の旧ジャスコ」に見る"都市の変容"(23枚)
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数