平田市と出雲市との間には斐伊川が流れており、平田市から出雲市街地へ行くには斐伊川沿いの土手の細い道を進むか、橋を渡って斐川町(2011年に出雲市と合併)を越えなければならない。もしくは国道431号を使って少し遠回りすることになる。
このような道路事情に加え、当時は出雲市の大型店もそれほど大きくはなかったことから、平田市への影響は限定的であったと考えられる。
「ジャスコ平田店」は斐川町を通って出雲市へつながる県道275号と、国道431号の交差点付近に立地していた。
この県道275号を南下した先に1994年にオープンした「ゆめタウン斐川」が、「ジャスコ平田店」にとって痛手となった。車でわずか10分ほどの距離に、同じくらいの規模の競合が誕生したのである。「ゆめタウン斐川」のあおりを受けた「ジャスコ平田店」は、2006年3月に閉店した。
街の地図が塗り替えられた
その後、空白の3年間を経て2009年6月に「ViVA」として再度オープンしたわけだが、「ジャスコ平田店」がオープンした1992年と「ViVA」の再出発時では道路事情が大きく異なっていた。
最大の変化は、出雲バイパスの開通である。出雲バイパスは国道9号の渋滞緩和を狙った道路で、1998年を皮切りに1999年、2003年と段階的に開通され、2007年12月に全線開通した。
これにより国道9号の交通量の約4割が出雲バイパスに移行して渋滞が緩和され、起点から終点を含めた約8.7㎞の区間にかかる所要時間は、従来の35分から24分に短縮された。
また出雲市は出雲バイパスの開通に合わせて土地区画整理事業を実施し、1999年8月にはこのエリアに県立中央病院が移転してきた。
2008年にオープンした「ゆめタウン出雲」も、この土地区画整理事業エリアに建てられている。市はバイパスを通し、病院や商業施設を立地させ、新たな街の中心地をつくると意気込んでいたのだ。


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