有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #廃墟モールの経済学

「町唯一のスーパーが売り上げ低迷で休業」「県への返済も大幅に遅れる」 町が累計6億円超の支援「山形の廃墟モール」の奮闘

7分で読める
アスモ
空き区画が増えた「アスモ」はどのように立て直しを図っているのか?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
2/5 PAGES

しかし、客足流出は止められなかった。新潟県村上市には「村上プラザ」や「荒川ショッピングセンターアコス」(旧荒川町)が存在し、2005(平成17)年には新発田市に「イオン新発田ショッピングセンター」(現・イオンモール新発田)が誕生した。競合施設の影響などを理由に、「アスモ」ではテナント撤退が相次いだ。

国道7号近くにある「村上プラザ」。もともとは1977年に村上駅前で開業したが、1993年に現在地へ移転。付近には他にもロードサイド店が並ぶ(写真:筆者撮影)
同じく国道7号沿いにある「荒川ショッピングセンターアコス」。ダイソー、書店が入るひらせいホームセンターが併設している(写真:筆者撮影)
ジャスコと84の専門店をそろえてオープンした「イオンモール新発田」(写真:筆者撮影)

「アスモ」の衰退には、小国町の商圏の縮小も影響している。小国町の人口は「アスモ」がオープンした1997(平成9)年に1万835人だったが、2026(令和8)年には6537人にまで減少している。(住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査)

商業機能から公共機能へ

そんな人口減少が進む小国町のショッピングセンター「アスモ」の立て直しのために、町と公社は空き区画を公共機能に転用してきた。

まず「まちの駅」を開設し、地域特産品の展示販売、地域情報の発信、観光・イベントの総合案内機能を整備。運営は公社に委託し、冷蔵庫等の設備導入経費を町が支援した。また、まちの駅で住民票・印鑑証明書の受付・交付を開始した。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数