もうひとつ、LDLコレステロールも要警戒な存在です。悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLコレステロールは、過剰になると血管に沈着し、悪影響を及ぼします。腎臓内でも糸球体などの血管に沈着し、動脈硬化を進めてしまうのです。もし、健康診断でこれらの数値が正常値の範囲から逸脱していたら要注意です。改善しないままだと、そのうち腎臓にも異常が生じます。
もちろん、これらは腎臓以外にとっても厄介者です。高血圧や高血糖は生活習慣病を招く大きな要因ですし、尿酸やコレステロールの異常は、腎臓より先に心臓に障害を与えます。全身の健康のためにも、腎臓を壊す四悪きょうだいを暴れさせないよう気をつけましょう。
メタボで「四悪きょうだい」が勢ぞろい?
腎臓病を予防するうえで、すでに危険領域に足を踏み入れた状態だといえるのが、メタボの略称でも知られるメタボリックシンドロームに該当する人です。メタボは、内臓脂肪型肥満に高血圧や高血糖、脂質代謝異常のうち、2つ以上が組み合わさった状態です。
メタボになると、糖尿病などの生活習慣病や心血管疾患のリスクがグンと高まるとともに、腎臓にかかる負担も非常に大きくなります。
高血圧、高血糖は先ほどの四悪きょうだいそのものですし、LDLコレステロールが過剰になった状態は、脂質代謝異常のひとつです。さらに、メタボは高尿酸血症のリスクも高めます。腎臓の宿敵ともいえる四悪きょうだいが勢ぞろいしてしまうわけです。
メタボを改善できないまま糖尿病まで患ってしまえば、慢性的な高血糖状態になり、腎臓が受けるダメージはなおさら大きくなります。慢性腎臓病を防ぐため、また、腎機能をこれ以上悪化させないためにも、メタボから抜け出すことが重要です。
厚生労働省の特定健康診査・特定保健指導の実施状況(2023年度)によると、特定健診受診者のうち、男性は24.7%、女性は7.2%がメタボに該当することがわかりました。
たとえ今は腎臓関連の数値に異常がなかったとしても、メタボを抱えていれば、腎臓には間違いなく大きな負担がかかっています。腎機能低下を加速させるアクセルを踏み込んだ状態だと思ってください。


