コロナ禍から数年を経て、再び日常化した「通勤電車の混雑」。その実態の一端が見えるのが、鉄道の「混雑率」のデータだ。
国土交通省は7月28日、2025年度の都市鉄道の混雑率調査結果を公表した。3大都市圏主要路線の平均混雑率は、東京圏が2024年度比で4ポイント増の143%、大阪圏が1ポイント増の117%、名古屋圏は126%で横ばいだった。
「かつての常連」が再浮上
鉄道の混雑率は、ラッシュピーク時の1時間に最も混雑する区間を通る列車の輸送力(車両の編成両数×運転本数)と輸送人員(乗客数)に基づいて算出される。国交省が今回公表したのは、全国のJR、私鉄、地下鉄などのうち235区間だ(同じ路線で複数の区間を計測している場合もあるため、路線数とは異なる)。データを集計すると、混雑率が100%以上だった区間は計155区間で、前年度と比べて8区間増えた。
ワースト1位は都区内北部を走る東京都営の新交通システム、日暮里・舎人ライナーの赤土小学校前→西日暮里間で176%。同線の1位は6年連続だ。
2位も上位の常連となっている福岡市の郊外路線、西日本鉄道(西鉄)貝塚線の名島→貝塚間で、混雑率は前年度から5ポイント増の169%。3位はJR埼京線の板橋→池袋で4ポイント増の167%、4位は東京メトロ日比谷線の三ノ輪→入谷間が前年度と同じ163%で、ここまでは前年度と同じ顔ぶれが並んだ。

