東京都交通局と足立区は新たな混雑対策として、2025年12月から今年3月末までの平日、途中駅の江北から日暮里までラッシュ時に直行バスを走らせ、混雑緩和を図る実証実験を実施。舎人ライナーの定期券所有者などを対象に参加を募った。
都交通局によると、バスに乗車できる「利用者証」は351人に発行したという。直行バスの起点を江北としたのは「利用者数が多く、駅前にロータリーもあるため」(都交通局)。バスは朝ラッシュ時に3便運行した。実証実験の結果は「現在取りまとめをしているところ」といい、混雑緩和にどの程度効果があったのか、今後何らかの施策に反映されるのかが注目される。
貝塚線はワースト脱却なるか?
一方、2位の西鉄貝塚線は、2026年度はワースト上位脱却の可能性が高そうだ。
同線は福岡市東部の西鉄新宮と、福岡市地下鉄箱崎線に接続する貝塚を結ぶ11kmの路線。ピーク時1時間当たりの輸送人員は2520人と、こちらも3位のJR埼京線に比べれば1割に満たない程度だが、車両が2両編成で1時間当たりの本数が6本と輸送力が小さいため混雑率が高い。福岡市の人口増加によって沿線利用者が増え、混雑に拍車をかけている。
西鉄は今年3月、同線で19年ぶりとなるダイヤ改正を実施。途中駅の香椎花園前にホームを新設してラッシュ時に同駅と貝塚駅の間で2本を増便し、同区間を1時間当たり8本の運転とした。単純計算すると、利用者数が同じままなら混雑率は約127%まで下がることになる。
都市圏の鉄道混雑率は再び上昇傾向にあるものの、リモートワークが浸透する中でその上昇は小幅にとどまっており、名古屋圏は前年度と横ばい、大阪圏も1ポイント増にとどまった。一方で在宅勤務の廃止を表明する企業もあるなど、通勤事情の変化は今後も続きそうだ。

