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記録的猛暑が続く欧州…イタリア人が夏を乗り切る「切って盛るだけ」火を使わない"大人なレシピ" 日本の夏にもおすすめ

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夏のイタリアのコーヒーハウス
欧州の中で「暑い国ベスト5」入りするイタリアの、火を使わずにできる料理を紹介!(写真:kasto/PIXTA)
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①夏の人気料理ナンバーワン 「パンツァネッラ」
筆者自作の「パンツァネッラ」。パンの部分の色が濃いのは、黒パンで作ったため。夕食用に多めに作り、翌朝の朝ごはんにも食べた。冷たくて美味しかった(写真:筆者提供)

トスカーナ州(州都・フィレンツェ)の伝統料理の一つである「パンツァネッラ」とは、焼いてから数日が過ぎ、硬くなってしまったパンを再利用する料理。

硬くなったパンを水で柔らかく戻したら、トマトやきゅうりと合わせ、ワインヴィネガーとオリーブオイルで調味するだけという、とても簡単なサラダ料理だ。もちろん火は一切使わない。

サステイナビリティー度も高い夏の定番料理

「えー、水でふやかしたパン?」と思うことなかれ、新鮮なトマトやきゅうりの食感と、水で戻してちぎったパンが、野菜から出た水分とオリーブオイル、ワインヴィネガーの旨みと香りを吸い込んで、とても美味しい。サラダなのにパンも入ってお腹がいっぱいになるから、現代ではイタリア全国で夏の定番料理になっている。

キッチンに立ちたくない日は、こんなふうに美味しいオリーブオイルと塩、そして切るだけの食材があれば、たった10分で本格イタリアンが楽しめる。

実はイタリアには、硬くなってしまったパンを使ったレシピが各地にあり、この昔ながらの「パンツァネッラ」もサステイナビリティー度が高いと、環境問題や食糧廃棄問題に敏感な若者世代からも注目を浴びているのだ。

美味しさの決め手は、地元産にこだわるイタリア人に言わせれば「トスカーナ産の」香り強めのオリーブオイルを使うこと。だがフルーティーで青い香りと辛味を感じるようなオリーブオイルが手に入れば、日本でも美味しく出来上がること間違いなしだ。

余談になるが、トスカーナのパンは塩が入っていないことで有名だ。一般的なパンの塩分は粉の量に対して2%程度。一方、全く塩が入っていないトスカーナパンは、それだけで食べるとはっきり言ってまずい。ところが地元産の味の濃いサラミと一緒に食べるととても美味しいという、不思議なパンなのである。

なぜトスカーナパンに塩が入っていないのかというと、塩辛い地元のサラミや生ハムに合わせるためという説と、中世の時代、塩に高い税金がかけられていたから節約のためだったという説がある。どちらにせよ、とにかく塩味ゼロなので、イタリア語のパンツァネッラのレシピを見ると「トスカーナパンは塩が入っていないので、味付けの段階でしっかり塩を入れましょう!」と書かれていて、おもしろい。

〈材料(4人分)〉
硬くなってしまったパン 400g
※本来のレシピではトスカーナパンを使うが、バゲットや食パンを1~2日放置して乾燥させて代用可能。または市販のクルトンなどでも
トマト 大2個
きゅうり 2本
赤玉ねぎ  1個
バジリコ 適宜
EVオリーブオイル 大さじ4
白ワインヴィネガー 大さじ1
塩、コショウ 適宜
〈手順〉
1 硬くなったパンを深皿などに並べ、水を浸して柔らかくする(水に浸しておく時間は、パンによって全く違う。食パンなどなら1分程度、全粒粉のヘビー系なら、10分以上かかる場合も)
2 赤玉ねぎをスライスし、水とヴィネガー1対1の液体に漬けて10分ほどおく(ここのヴィネガーは分量外)
3 きゅうりは薄くスライス、トマトは1センチ程度の角切りにする。
4 柔らかくなったパンをちぎり、大きなボウルなどに入れる。あまり水気が多いようなら手で絞る。
5 水気を切った玉ねぎ、きゅうり、トマト、バジリコを4のパンに合わせ、EVオリーブオイル、白ワインヴィネガー、塩、コショウで味付けする。時間があれば、調味する前に冷蔵庫で冷やしておくと、より美味しく食べられる。前日に作ってもよい。
※日本の家庭では白ワインヴィネガーでなく、リンゴ酢などでも代用可能。バジリコがなくても、ミョウガやシソを合わせるなど、日本の夏野菜をいろいろ組み合わせても美味しそうだ
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