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ライフ #筋トレ社会人のキャリア論

アパレル勤務の金髪ギャルが「創業200年のかまぼこ屋」に嫁入り…社運かけた新商品を売るための"身体を張った"秘策

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杉山瑞希
自身のため、ちくわを売るために嫌いな筋トレを続ける杉山瑞希さん(写真:筆者撮影)
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1つ目は、理想の自分になりたいという想いだ。大会出場を経験したことで、杉山さんの美容への価値観は変わった。

「筋トレを始める前は、痩せていればいいと思ってたんです。でも、筋肉があっての着こなし方って全然違うんですよね。何歳になっても引き締まった身体で、髪も肌もツヤツヤな自分でいたい。そのためのツールとして、筋トレが必要なんです」

2つ目の理由は、夫のためだ。ここには、杉山さんのこれまでの人生が深く関わっている。

ちなみに、旦那さんの勇人さんも筋トレをしているとのこと(写真:本人提供)

東京・大田区出身の杉山さんは、大学時代に小田原でかまぼこ屋を営む現在の夫と知り合い、卒業後に結婚して小田原へと嫁いできた。夫の実家である『いせかね』は、創業200年近い老舗かまぼこ店だ。

しかし、かまぼこ業界は近年、厳しい状況が続いている。最盛期には数十社あったかまぼこメーカーも、現在では10社ほどにまで減少した。

「元々は大学卒業後はアパレルブランドで働いてたんです。金髪で、ネイルも派手で、自他ともに認める『ド派手』な自分が、200年近く続く老舗かまぼこ屋の若女将って(笑)。最初は全然イメージできなかったですね」

アパレル時代の杉山さん。「金髪で、ネイルも派手で、自他ともに認める『ド派手』」だったと振り返る(写真:本人提供)

老舗を支えるプレッシャー、慣れない土地での生活、義両親との同居。さまざまなストレスが積み重なり、実際に何度も家出をしたこともあったという。

それでも、その度に夫と話し合いながら乗り越えてきた。

「主人は社長として家族も従業員も守らなきゃいけない立場で、本当に大変だと思うんです。そんな主人が社運をかけて作ったのがちっくすパック。だから、好きじゃない筋トレでも、本気でやっています」

もう1本の欠かせない柱

とはいえ、使命感だけでは続かないこともある。杉山さんは大会準備の最中にも、その重圧に耐えきれずに諦めそうになり、再び家を出てしまったことがあったという。

大会準備中に何度か家出したことがあると杉山さん。会社の命運を背負っているのだから、逃げたくなるのも自然かもしれない(写真:筆者撮影)

「減量が本当にきつくて、もう嫌だって思ったことも何度もありました。みんなが一緒に作ってくれた商品を台無しにするわけにはいかないってわかってるんだけど、やっぱり自分のためだと思えないと続かないんですよね」

だからこそ、「理想の自分になりたい」という自分発信の理由が、もう1本の柱として欠かせないのだと杉山さんは言う。

その想いは、大会選びにも現れている。初出場の際、杉山さんが出場する大会として最後まで迷ったのは、NABBA JAPANとサマースタイルアワードの2つだった。

「サマースタイルアワードのほうが減量の程度が緩くて、初心者の自分には合っていたと思うんです。でも、大好きなちゃぴさんが出ているのはNABBAで、私の気持ちもNABBAに傾いていました。結局、自分が心からやりたいと思える大会じゃないと、心が折れたときに諦めてしまう気がしていたので、厳しくてもNABBAに出ることを選んだんです」

杉山さんは厳しくても憧れの舞台に立つことを選んだ(写真:本人提供)
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