とはいえ、当時はまだ軽い憧れ程度の気持ち。実際に大会に出るには至っていなかった。状況が変わったのは、『いせかね』の社長である夫が手がける新商品開発がきっかけだった。
『いせかね』では、魚肉タンパク質の魅力を広めるプロジェクトの一環で、魚肉をふんだんに使用した高 タンパク質ちくわ『ちっくすパック』を開発。その効果を証明する実験役として、杉山さんに白羽の矢が立てられたのだ。
「主人から『ダイエットしてるし、ちゃぴさん好きだし、大会に出てみない?』って軽いノリで言われて。最初は『え、ほんとに?(笑)』って感じだったんですが、『ちっくすパック』は社運をかけたプロジェクトでもあったので、『じゃあやってみよう』かなって」
こうして、杉山さんは『ちっくすパック』を相棒に本格的にトレーニングを開始。そして、トレーニングの成果は想像を超えるものになった。
初めてのボディコンテストとなった2024年のNABBA JAPAN(全国大会)で入賞。さらに2026年にはサマースタイルアワードとNABBA JAPANの2大会に出場し、前者では優勝。後者でも銅メダルを獲得した。
そんな杉山さんの活躍は、ちっくすパックの宣伝にも直結した。NHKの密着取材をはじめ、各種メディアに取り上げられ、「ちくわって実はタンパク質が豊富なんだ」という認知も広がった。現在は新商品「ちっくすパックPRO」のクラウドファンディングも進行中で、魚肉タンパク質の代名詞として定着しつつある。
ここまで聞けば、トレーニング好きな女性が努力の末に掴んだサクセスストーリーに聞こえるかもしれない。しかし、杉山さんはこう言って笑う。
「実は、昔も今も筋トレは全然好きじゃないんですよ」
「好きじゃない」と言い切る筋トレを続けられる理由
筋トレにおいて重要なのは、頻度と継続期間だ。特に大会に出るレベルになれば、なおさらである。杉山さんは現在、1日1〜2時間、週4〜5日のペースでトレーニングを続けているという。
「好きじゃない」と言い切る筋トレを、なぜここまで続けられるのか。その理由は、大きく2つあると杉山さんは言う。

