一個人を高く評価する文化がある一方で、その人を横たわらせてトラックに乗せて片づけてしまう文化もある。
日本人の幸福度は「いまひとつ」
幸福研究において文化の重要性を表す代表的な国家が、韓国と日本だ(Suh & Koo,2008)。
高い経済レベルに比べて不思議なほど幸福度が低いからだ。経済レベルがはるかに低い中南米国家(メキシコ、コロンビア、ブラジル)よりも、韓国と日本の幸福度は低い。
経済レベルだけで国家の幸福を測ることは難しいという事実を表している(ここでバングラデシュを思い浮かべる読者もいるかもしれないが、バングラデシュの国民がもっとも幸せだという報道は学会の結論とは異なる)。
韓国、日本とともにほかのアジアの新興経済国家も「いまひとつ幸せではない」グループに含まれる。
世界で所得水準がもっとも高いシンガポールは、ギャラップで調査した150余か国の比較資料で、もっとも情緒的な面で貧しい国家の1つという結果だった(Clifton,2012)。ポジティブ感情、ネガティブ感情のどちらも調査国の中でもっとも低かったのだ。
韓国、日本、シンガポール。こうした国々の持つ文化的な共通点は何だろうか? そしてこの文化的特性は、なぜ個人の幸福感と衝突するのだろう?


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