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日常的に口が開いてしまう状態が続く「口唇閉鎖不全」。いわゆる「お口ぽかん」の子どもが増えているという。
これまで“お口の問題”といえば「むし歯」のイメージが強かったが、「令和7年度学校保健統計調査」によると、むし歯(う歯)がある者の割合は、幼稚園19.44%、小学校30.83%、中学校25.23%、高等学校32.77%といずれも過去最少となった。予防歯科の普及により改善が進んでいるとみられる。
一方で、食べる・話す・呼吸するといった口腔機能の発達に課題を抱える子どもが目立つようになり、2018年には「口腔機能発達不全症」として、医療機関での評価や管理が保険診療の対象となった。さらに26年6月の診療報酬改定により、歯科医療での管理や指導の枠組みも広がっている。
近年の調査では、その症状の1つである「お口ぽかん」に該当する子どもが約4割に上ることが判明。「お口ぽかん」は放置すると全身の健康にも影響を与えかねないというが、子どもの健康や成長において、いったいどのようなリスクがあるのか。
なぜ「お口ぽかん」になってしまうのか?
朝日大学歯学部教授の齊藤一誠氏は、「お口ぽかん」の原因について次のように説明する。
「本来、人間は鼻で呼吸しますが、鼻炎などで鼻が詰まると口で呼吸せざるを得なくなり、それが成長の過程で定着して癖になってしまうことがあります。いわゆる扁桃腺が大きい子どもも、呼吸をしやすくするために口を開けがちです。また、乳児期にミルクや母乳をうまく飲めない、離乳食や普通食への移行がスムーズにいかないといった早期の口腔機能の問題が、『お口ぽかん』につながるケースもあります」

