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"バズ狙い"だけでは売れない…没ネタを恐れずヒットを生む「サンコー流ものづくり」の舞台裏

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ユニークな商品を生み出し続けるサンコーの企画・開発にかける思いを取材しました(写真:筆者撮影)
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「TikTokで装着方法をアップしたところ、再生回数が9万5000回と伸びました。一応BtoBとBtoC、両方をターゲットに作ったんですが、一般ユーザーからは『こんなの街中で着けられないよ』という声が多かったですね。約1000個は売れたので失敗というほどではありませんが、『SNSでバズったからといって、必ずしも売れるわけではない』という商品の1つではあります」

街中で見かけたらインパクト大。普段使いとしてはハードルが高そうだ(写真:サンコー)

失敗から教訓を得てヒット商品につなげる

一般的には、BtoBとBtoCで開発部門を完全に分けている企業が多いだろう。しかしサンコーでは、BtoBもBtoCも同じメンバーで作っているという。

「BtoBなら仕事の現場、BtoCなら生活者が対象になりますが、モットーは同じです。世の中の不便や不満を解消し、その結果ワクワクするような体験を提供したい。根っこの部分の思いは共通していて、最終のアウトプットが違うだけ、という感覚ですね」

サンコーでは、全従業員が社内のWeb掲示板に商品企画案を出すルールがある。2025年は投稿数が292件で、そのうち検討や調査に進んだのが18件、実際に商品化したものが5件だ。「商品化する/しない」は、社長を含めた7名の「掲示板委員会」で決めている。

商品企画会議の様子(写真:サンコー)

「面白い案でも、技術的に難しい、今の需要に見合っていないといった理由でどんどん没になっていきます。『全員一致で決める』でも『多数決』でもなく、本当にケースバイケースです。『作るとなると売価が1万円を超えるけど、それで売れるのか?』といった現実的な話をすることは多いですね」

物理で起こす「ペチペチ叩き起こしくん」は没ネタの例。2026年の「没ネタ復活総選挙」でも取り上げられているが、商品化なるか……?(写真:サンコー)

サンコーでは、失敗を隠さず、むしろそこから教訓を得てヒット商品につなげる文化がある。レビューや問い合わせ、SNSのリアクションなどを拾うことで、「ここがダメだったんだな」「もっとこうした方がよかった」というポイントが具体的に見えてくるケースも多いという。

「何度も失敗する社風だからこそ、その中から大ヒット商品を生み出せています。やっぱり、ありふれたことをやっても面白くないですよね。『サンコーだからできる面白いことって何だろう?』と考えながらチャレンジしています」

「おひとりさま用焼き鳥メーカー」の試作品を作っている様子(写真:サンコー)
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