「評論家」じゃなく「刑事」になれ
Z世代向けの商品を考えることになった時のことです。
今ならAIにアドバイスを求めることもできます。市場調査レポートを読むこともできます。SNSを分析することもできます。実際、そのような情報はたくさんあります。しかし私は、そうした情報を集める前に、まず、いつものように人に会うことにしました。
しかも1人や2人ではありません。人の伝手を頼り、1年かけて、100人以上の若い人たちに会いました。なぜなら、本当に知りたかったのは情報ではなく、その人たちの感情だったからです。
何が好きなのか。何に夢中になっているのか。何を面白いと思っているのか。何にお金を使いたいと思っているのか。そういうことを知りたかったのです。
そういった話は堅苦しい雰囲気ではなかなか出てこないので、私は、最初から質問攻めにはしませんでした。「最近何が流行っているか教えてください」という聞き方もしません。

