ここ最近街中を歩いていると、顔から首元までしっかり覆ったフェイスカバー「ヤケーヌ」を着けている人を見かけることが増えた。
「ヤケーヌ」は、シリーズ累計400万枚を超えるヒット商品だが、実は発売前には「こんなのは売れないから、やめよう」と社内で声が上がるほど、疑問視される商品だった。
開発のきっかけは、炎天下で働く女性農家から寄せられた「とにかく日焼けしたくない」という悩みだった。農家向けに生まれた商品は、なぜ一般消費者にも広く支持されるブランドへ成長したのか。丸福繊維代表取締役 村瀬智之さんに話を伺った。
口元を密閉しないフェイスカバー
まずは、筆者も実際に「ヤケーヌ」を試してみた。今回は定番モデルの「ヤケーヌスタンダード」(1980円)を着用した。
一見すると、小さなワンピースのようなシルエットでかわいらしい。耳に掛けるひもは長さを調整でき、首の後ろは面ファスナーで留める仕様。首元までしっかり覆えるため、紫外線が当たりやすい首筋もカバーできる。
そして、ヤケーヌ最大の特徴が、口元に開口部を設けた2部構造だ。一般的なマスクのように口元を密閉しないため、呼吸がしやすく、熱がこもりにくい。
実際にランニングで着用してみたが、息苦しさは感じない。眼鏡も曇りにくく、水分補給のたびに外さなくていいのも便利である。
ただ、深めの帽子にサングラスを合わせたら真っ黒になってしまい、家族からは「『名探偵コナン』の犯人役か」と言われてしまうほどの怪しさがただよっていたことは否めない。

