「ジムニー」の5ドアロングボディ版「ノマド」は、2025年1月30日に登場した。月産1200台のところ4日で5万台の受注という驚異的な人気で、2月3日に受注停止。一種の社会的事件だった。
安全装備が充実した今回の改良版も、発売とともに多くの注文が販売店に寄せられていると聞く。スズキは生産台数を7月から3300台に拡大しているが、まだまだ待ちそうだとか。
一度も試乗することなく注文を入れた人も、多いかもしれない。はたして、オンロードでもオフロードでも、見事な走行性能を披露してくれたのは、注文主への大いなる朗報になるはずだ。
愚直といっていいかはわからないものの、ジムニーの本格的クロスカントリー4WDとしての成り立ちは不変。多くのクロスカントリー4WDのフロントサスペンションが独立式になる中で、ジムニー一族は従来の固定式(リジット式)を守る。
老舗ビジネスとして、伝統製法を守る商売がもてはやされたりするが、しかし、ジムニーは決して古くさい過去の遺物的存在ではない。
今回のノマドは、機能が高く、かつ乗用車として洗練されている。スズキの”ジムニー・ビジネス”は盤石な印象だ。
通称「2型」になっても変わらない基本構造
人によっては「2型」と呼ぶ、今回の改良型。基本は踏襲している。1.5リッターエンジンをラダーフレームに搭載する構造もそのひとつだ。この設計上の最大の特徴がセリングポイントなのは、おそらく変わらない。
5段マニュアル変速機あるいは4段オートマチック変速機(ともに副変速機つき)を介して4WDシステムを駆動する成り立ちも、従来と同様。前後ともにリジッドというサスペンションシステムも、本格的なクロスカントリー4WDとして、やはり継承している。

