ノマドを手に入れたら、ぜひオフロード走行を体験してほしい。スポーツカーでサーキットを走るより、ハードルは低い。
今回の富士ケ嶺オフロードは、林間コース(上り坂あり)、すり鉢、モーグルといった、乗用車ベースのSUVでは絶対に走れないと思わせるコースだ。
メーカーは「十分な3アングルと最低地上高を確保し、(シエラに対して)本格的なオフロード性能を維持」をうたう。それを実体験させてくれるためのコースである。
上記3アングルとは、どれも悪路走破性で話題になるもの。
ノーズが地面にひっかからないためのアプローチアングル、車体がコブ(盛り土)などに乗り上げて“亀の子”にならないためのランプブレークオーバーアングル、そして急坂を上るときにリア部をこすらないためのデパーチャーアングル。
このコースでは、リジッドサスペンションを生かしたタイヤの接地性、走行安定性といった機能性の高さをアピール。とりわけ、大きなコブが連続するモーグルの走行が、ノマドの面目躍如たるところだ。
片輪が浮いても、15秒ほどアクセルペダルを踏んでいるだけで接地輪にトルクが伝達される電子制御「ブレーキLSD(リミテッドスリップディファレンシャル)」は、効果抜群。
さらに、サスペンションの動きに感心させられた。ドライバーの姿勢を可能なかぎり保持してくれるため、確実な操縦に重要な視線の乱れが少ないのである。
「本格派」と「本格派の雰囲気」への憧れ
「歴代ジムニーは(道なき道で使われる)プロユースがメインでした。そういう使われ方をみていて、いわば本格派の雰囲気に憧れる人が増えてきました」
それが好調なセールスを下支えしている、とスズキの商品企画担当者は、テストドライブの現場で説明してくれた。
実際にノマドは、意外なほどスムーズに走れてしまう。ただ調子に乗ってとばすと痛い目に遭うかもしれないので、最初はインストラクターに走り方を教わるとよさそうだ。
今の人気を支えてくれているもうひとつの層は――と、前出の商品企画担当者は語る。

