高速道路は、市街地よりもやや郊外の丘陵地を走ることが多く、盛土や高架でさらに眺望の良いところに敷かれている。必然的に休憩施設もそうした立地となり、その眺望を“ウリ”にしたSA/PAも少なくない。
そして、いつしか「花火見学の名所」となったところもいくつかある。しかも、SA/PAは高速道路に入るための料金はかかるものの、駐車そのものは原則として“無料”だ。
一方で、各地の花火大会は、混雑を避けるためや打ち上げや警備にかかる費用を捻出するために、有料の観覧席を設けるところも増加している。
帝国データバンクが2025年に行った調査によると、国内で夏季に開催される主要な花火大会106のうち、およそ8割にあたる83大会で有料席を導入している。
そのうち5大会は25年からの新規有料化。24年から有料が続く78大会のうち、半数以上が25年に値上げを行っている。有料席を設けた大会の中には、有料エリアの周囲に“壁”を立てて外からは見づらくしているところまであった。
こうした状況下、SA/PAは花火見物の特等席としての条件が揃っており、人気が出ることもうなずける。
電子掲示板上で利用者が知識を教え合う「Yahoo!知恵袋」には、「長岡花火大会が1番よく見えるパーキングエリアまたはサービスエリアはどこかありますか?!」(23年8月)という質問が飛び交うほど、「花火見るならSA/PA」という常識が定着しつつあったのである。
混雑や混乱を避けSA/PA一時閉鎖へ
ところがその人気が災いして、見物客のクルマが長時間、休憩施設の駐車場を占拠したり、施設に入るクルマで混雑し、本線までその車列が伸びたりして、見物客以外の利用者に迷惑をかける事例が増えてきた。
その解決策として、見物に適した施設について、花火が打ち上がる前後の時間に完全に施設を閉鎖し、こうした見物客を締め出すSA/PAが目立つようになってきている。
今年も、京葉道路の「京葉市川PA(下り線)」で、「江戸川区花火大会」の開催に伴い、8月1日(土)に一時閉鎖することが新たに発表された。

