PAを管理するNEXCO東日本の担当者によると、駐車スペースが高い位置にある京葉市川PAは、24年ごろから花火見物のために訪れる利用者で混雑するようになったという。
その結果、PA内の混雑や長時間滞留によって、施設に入りたい車両の列が本線にまで伸び、事故の発生リスクも上昇。25年には閉鎖の可能性を考えて要員を待機させるなどの安全策も講じたが、今年は千葉県警高速隊などとの協議を踏まえ、初めて一時閉鎖することを決めている。
当日は午後3~9時の6時間、駐車場や商業施設、トイレの利用のほか、PA内への滞在もできなくなる。
NEXCOでは「京葉市川PA(下り線)の次の休憩施設は約10km先の幕張PAです。京葉道路の混雑も予想されるため、お時間にゆとりをもってお出かけください」と呼びかけている。
先行して閉鎖を実施していた「大津SA」
さて、この「花火による休憩施設の一時閉鎖」は、すでに10年ほど前から少しずつ広がりつつある。その代表的な例が、名神高速道路の「大津SA」である。
このSAは日本で最初に開業したサービスエリアで、通常でも眼下に日本最大の琵琶湖を見下ろす絶景を楽しめる施設だが、その立地から毎年8月初旬に開催される「びわ湖大花火大会」を見物する格好の場所として知られるようになった。
1万~1万2000発の花火が湖上を染め、30万人を超える来場者を呼ぶ関西を代表する花火大会である。
しかし、花火見物に格好の場所として知られるようになって、16年頃から「SAの上下線が満車となり高速道路本線上に渋滞が発生するなど交通運用上危険となる場合」には、流入規制を行う可能性があるという条件付きの規制が始まった。
この条件付き規制は19年までほぼ同様の条件で継続され、20年以降3年間はコロナウイルスの影響で花火大会そのものが中止となったが、再開された23年からは、条件にかかわらず当日午後から大会終了まで、駐車場やトイレ、店舗を含め施設全体を約6時間にわたり閉鎖するようになっている。

