ここまでの段階で、事実関係はかなり明確になっていた。宮地、人力舎、渡部の説明は、出演交渉が渡部本人の意思を確認しないまま進められたという点で一致していた。良ちゃんも宮地から不正確な説明を受けた側ではあったが、その誤解をもとに渡部を一方的に非難してしまったのは行き過ぎた行為だった。
ところが、良ちゃんはその後もしばらく沈黙を続けた。問題となった投稿も削除されず、X上に残されたままだった。この空白期間こそが、騒動を必要以上に大きくした要因である。
沈黙の間に憶測が広がった
良ちゃんや彼の所属事務所から何も発信されない状態が続けば、世間がさまざまな可能性を想像するのは当然である。良ちゃんは人力舎側の説明に納得していないのではないか。まだ表に出ていない事情があるのではないか。事務所間の交渉が難航しているのではないか。あるいは、謝罪するかどうかをめぐって本人と所属事務所の意見が割れているのではないか。沈黙そのものが、語られていない何かの存在を感じさせる状況になっていた。
7月17日になって、良ちゃんはようやくXで謝罪文を発表し、問題となった過去の投稿を削除した。謝罪文の内容は、それまでに宮地、人力舎、渡部が説明していた経緯とほぼ一致するものだった。つまり、表に出ていない決定的な裏事情があったわけではなく、良ちゃんが宮地から聞いた説明を渡部本人の意思だと思い込み、出演を断られたことで感情的になってしまっただけだった。
良ちゃんが事実関係を認め、表現の行き過ぎを謝罪し、投稿を削除した以上、この問題は基本的には終わったと考えていいだろう。良ちゃんの謝罪は遅きに失したとはいえ、最終的には自身の落ち度を明確に認める内容になっていた。

