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『Secession of the Successful:The Flight Out of New India』(成功者たちの離脱――新しいインドからの脱出、未邦訳)という1冊が、初めてインドを訪問する大きな原動力となった。
本書は、特に英語圏で活躍の目覚ましい印僑が歴史上どのような経緯で広がっていったのかを概説しつつ、ここ数年インド人富裕層の間で海外移住ブームが起きていることを明らかにしている。筆者は昨年刊行した『潤日』を通じて中国人富裕層が日本へ脱出する模様をつまびらかにしたが、インドでも同じような現象が起きているのかと驚愕した。
著者のサンジャヤ・バル氏はマンモハン・シン前首相の側近を務めたジャーナリストで、インド主要紙『タイムズ・オブ・インディア』などの論説委員長や、複数経済紙の編集長を歴任。安倍晋三元首相に関する編著もある国際派だ。
同書でまず驚いたのが、インド国籍を離脱する人の多さだ。近年は毎年20万人以上のインド人が同国の市民権を放棄しており、2023年までの13年間で合計188万人ものインド人が国籍を手放したという。24年の国連推計によると、インドからの国外移住者総数は1853万人余りと、2位の中国を大きく上回る。つまり、インド人の移民は世界最大規模なのだ。
そのバル氏にニューデリーで話を聞いた。
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