7月2日にインドのデリーで行われた日印首脳会談後の共同記者会見。高市早苗首相は満面の笑みを浮かべ、ナレンドラ・モディ首相から「私の美しい妹」と呼ばれたと披露した。「お互い兄と妹として、これからお付き合いを続けていく」のだという。
インド政府の発表文にはモディ氏は高市氏に「私の妹」と呼びかけたとしか書かれておらず「美しい」がどこで入ったのかはよくわからない。確かにモディ氏が年長ではあるが、自らを兄と位置付ける姿勢にはインドの大国意識が垣間見える。同国の人口は2023年に14億2860人に達し、中国を抜いて世界一に。GDP(国内総生産)では数年のうちに日本を抜きそうだ。
「きょうだい」の思惑には一致するところとそうでないところがある。半導体サプライチェーンの強靭化や投資・イノベーションでの協業などの取り組みでは息が合っている。高市首相はインドへの2兆円規模の民間投資を手土産にし、日印の企業間で半導体やバイオガスなど120以上の協力覚書が交わされた。しかし、外交をめぐる論点ではすれ違いを感じさせた。
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